そう!鬼太郎はひもじいのだ!
チョコレートにつられて敵のワナにはまるくらいに!!
食パンを盗んで警察に捕まった事もある!!
妖怪であっても生きねばならない。
妖怪という職業はとても厳しいものなのだ。
明らかに怪しい場所に落ちているチョコを拾い食いしたって
ダレも文句は言えないんだ!
水木先生はこの事を通じ、訴えている。
ハングリー精神を忘れるな…と。
妖怪“いやみ”と対決したシーンをご覧いただこう。
いやみとは体は女、顔はヨボヨボのおじいさんで、
世の中の“楽しみ”を吸い、
逆に好色のフヌケになる“イロ気”を吐き出す妖怪だ!
では鬼太郎といやみが対決したシーンを見てみよう!
1コマ目:勢いよく正義の味方 鬼太郎参上!
2コマ目:いやみも負けじとイロ気で応戦!
3コマ目:なんだろ?と言ってる側から吸引。
4コマ目:見事にラリる。
これを好奇心旺盛と言わずしてなんであろう。。。
さあ、イロ気を思いっきり吸引してしまった鬼太郎は、
果たしてどうなったであろうか?
ええ、見事にイロボケになりましたよ!!!
鬼太郎は花子さんという女の子にメロメロ。
息子のあまりのフヌケさに怒る目玉の親父。
しかし突然現れた目玉に驚く花子さん!
『きゃっ 目玉!!』
どうする鬼太郎っっ?!
『ぼく、花子さんさえいればお父さんなんて要りませんよ』
スゴイぜ鬼太郎!! やるぅっ!!
父子の愛はいとも簡単に崩されたね!!
ゲゲゲの鬼太郎には数多くの脇役が登場する。
砂かけ婆にこなき爺、ねずみ男や仲間の妖怪、
毎回登場する悪役妖怪たち!
実に様々なキャラクター達が話しを盛り上げてくれる。
しかしここでは妖怪にさらわれる人達など
いわゆるエキストラ役に注目してみようと思う。
前置きが長くなったが右の絵をご覧いただこう。
これは“かまなり”というお話しに出てくる1ページを抜粋したものなんだけど、
冒頭1ページ目を抜粋したと言ったら驚くかな??
“かまなり”と大きくタイトルの書かれたページを捲ると始まる1ページ目。
『とうとう山の中へ迷っちまった』
とうとうでは無く、唐突なのだ。
なぜ山で迷ったのか、また何の目的でこの二人の少年がやってきたのか?
それは一切謎なのだ。そしてこの謎は最後まで分からずに終わる。
まぁ水木先生の中ではどうでもいいことなのだろう。
さて、そのまま目を別のコマに移してみよう。
すると格別目を引くコマが目に入ってくる。
だだっ広い野原で便器にまたがり、一点を見据え、息んでいる様子がよく伝わる。
すでにこのシチュエーションがおかしい。
しかしこれもどうでもいいことなのであろうから考えないことにするが、
もっと驚くのが少年の言葉。
『おれ、ちょうどしたかったんだ
おめえもあとでしろよ』
連れションならぬ連れウンチを強要するこの少年の言葉こそ、
妖怪に匹敵するぐらいの恐怖がないだろうか??
もう何もいうまい・・・・・
〜今日のまとめ〜
ここまで見てきてひとつの見解を見出せたと思う。そう、鬼太郎はかなりのダメ妖怪だということだネ!!
それは水木先生自身が怠けん坊だったせいなんだ。そのことがよ〜く分かる一例として、水木先生はこんな歌を作詞したんだ。
♪ゲゲゲの鬼太郎♪
水木しげる作詞・いずみたく作曲
ゲ ゲ ゲゲゲのゲー
朝は寝床で グーグーグー
楽しいな 楽しいな おばけにゃ 学校も
試験もなんにも ない
ゲ ゲ ゲゲゲのゲー
みんなで歌おう ゲゲゲのゲー
ゲ ゲ ゲゲゲのゲー 昼はのんびり お散歩だ
楽しいな 楽しいな おばけにゃ 会社も
仕事もなんにも ない
ゲ ゲ ゲゲゲのゲー
みんなで歌おう ゲゲゲのゲー
ゲ ゲ ゲゲゲのゲー 夜は墓場で 運動会
楽しいな 楽しいな おばけは 死なない
病気もなんにも ない
ゲ ゲ ゲゲゲのゲー
みんなで歌おう ゲゲゲのゲー
みんなで歌おう ゲゲゲのゲー
みんなで歌おう ゲゲゲのゲー
さぁどうかな??
きっとみんなにも水木先生のグウタラ生活への憧れが分かった事だと思うよ。
水木先生…あなたこそ真のカオシストだ!